E-Mobile契約期間の終了と高額通信料
いままで、ぽろぽろ書いてきましたが、このたび、私のデータ通信環境は、E-Mobileから”OCN モバイル ONE”に変わりました。
本稿では、このサービスを導入するまでの流れを記述します。
そもそもこれは何なのか
“OCN モバイル ONE”(以下、本サービス)とは、そもそもなんなのか。
これは、いわゆる「MVNO」(Mobile Virtual Network Operator, 仮想移動体通信事業者)と言われるもので、自身のアンテナを持っているわけではないんだけど、キャリアの回線を借りて独自料金体系などのサービスを提供する事業者です。
OCNはDoCoMoの回線を借りてサービスをしますので、理屈の上では通信品質などはDoCoMoのそれに準拠すると考えてよいでしょう。
キャリアが本体抱き合わせで販売することが多いのに対し、MVNOではSIMだけの販売をベースにしているのが日本の特徴でしょうか。
契約のために必要なものは
SIMだけしか売ってもらえない(わけではありません。ちゃんと本体とのセット契約もありますよ)のなら、契約のためには、SIMを載せるための端末が必要です。しかも、DoCoMoのFOMAまたはLTE電波が拾える端末でないといけない。
また、テザリングするなら、テザリング機能を端末が持っていなければなりません。
私の場合、e-MobileのS41HWを転用することが決まっているので(これは、SIMロックフリーで、DoCoMo電波を拾うことは前もって確認済みです。)
残念ながら、どの端末であれ、このSIMを使って通信できるという保証を受けることはできません。b-Mobileならできたのにとか、FOMA専用端末では動かないとか、様々な「ダメだった」情報が溢れておりますので、やってみるまでわからない、という側面があります。こういうの、嫌だねぇ。人柱向きではあるけれど。
OCNモバイルONE プランは後から考える
本サービスはパッケージに980円というのをデカデカと書いています。
ですが、これは基礎的なプランで(500Kbps 使い放題 月額980円)、これしかないわけではありません。どのプランも、まずはこのパッケージを購入するところからはいります。
注意しないといけないのは、SIMサイズです。端末にささるSIMをよく確認しましょう。
前掲のような、横長のカードになっているものが標準的なSIMです。
裏側に電極があるのですが、電極の周囲にわずかな「バリ」が確認できるのがマイクロSIM、もはや電極しか残っていないのがナノSIMです。間違ったら困りますよ!
薄い葉書大のパッケージ。中にはSIMだけ
届いてびっくりするのはそのサイズと薄さ。
これだけです。正直こんなに薄いとは思いませんでした。Amazonは相変わらず大きな箱で送ってくれましたが!
それでは、説明書に従い、設定を行って行きましょう。
やることは単純だけど、慌てるといろいろハマる
タイトルの通りです。早く接続したい一心で、SIMを切り抜いたりしてはいけません。まずは、ちゃんとアクティベーションするところからです。
説明書によれば、 “Http://s.ocn.jp/sima”で手続きしろ、ということなのですが、このURLに行くと、本サービスのトップページへ飛びます。
紛らわしいことに右上に「いますぐお申し込み」なるボタンがあったりしますが、これは違います。
ここからは、丁寧に間違わないように説明がありますから、ちゃっちゃと申込をしてしまいましょう。
アクティベーションが終われば、すぐに 使用開始可能となります。
APNの設定はちょっとばかり難物
さて、丁寧に切り抜いたSIMを携帯電話本体に挿しましょう。
しかし、これだけではダメなのです。
端末によっていろいろなのですが、共通する手続きは大きく分けて3つあります。
1.キャリアを選択する キャリアが自動認識されなければ手動で設定
2.APNを作る
3.APNを指定する
本サービスでは、いくつかの端末について、丁寧に事例を挙げておりますので、参考にするとよいでしょう。
私は、S41HWをつかうので、WEBサイト記載の設定がそのまま使えました。
APNの設定で必要なのはこの情報です。
丁寧にこの設定をやっていけば、OKなはず!!
APNを設定し終えると、見事に!!
DoCoMoネットワークへ入れました!!!
S41HWは、LTEには対応していませんし、電波もDoCoMoでは2100MHzしか使えないはず。しばらく使って不自由がなければよいのですが、何かあったら、やっぱり端末を交換することも視野に入れた方がいいかもなぁ、と思っております。電池の持ちにも不満がありますしね。
まずは60MB/日で様子を見ることにします
料金プランをどうするか、ということなのですが、「LTE速度が出るものの、所定のデータ通信量を超えると、一日の残り時間は、帯域を200kbpsに絞り込まれる」ものが2種類、「同様のスキームだが、約定データ通信量が月単位で設定されている」ものが2種類。そして、「帯域は500kbpsと抑え気味だが、7GBまで使えるもの」が用意されています。
所定の通信量を超えても200kは出ます。だから、まるっきり何もできなくなるわけではないんですが、200kってかなり遅いですから、動画を見るとか、そういうのは厳しいでしょう。
帯域制限がリセットされるのは日付が変わるとき限定です。夜型の方にはかなりリスキーな契約と言えるかもしれません。
そういうわけで、30MBはちょっとリスクが高いなぁと思って、60MBにしてみました。1480円/月です。
帯域が詰まったら、どのくらい困るかで契約を見極めるとよいでしょう。ただ、契約の切り替えは月の単位でしかできません。
次月からのサービスを予約する形で変更はできるのですが、月の途中では無理ですから、よく考えて実行しましょう。
通信料金 月額2000円未満!だが、落とし穴に注意
iPhone をスマホファミリー割引、データ通信はゼロから定額を適用の上、本サービスを併用しますと、発信さえしなければ1500円を切る運用が可能になります。
ソフトバンク同士の通話は一部を除いて無料だし、データ速度は十分出るし。言うことありません。
が、
一つだけ注意するべきことがあります。
この運用は、WiFi電波を使います。最近はWiFiが普及していて、街中どこにいってもWiFi電波が飛んでいます。大きな展示会場などに行きますと、もう、大変なことになってます。こんな環境では、電波干渉がひどくなり、通信ができなくなるんです。
いざというときに、どうしようもなくなる可能性がありますから、そこには十分、留意しましょう。普段の生活には全く問題ありませんけどね。