以前にもご紹介した i手帳。
このAppのすばらしさは、「手帳というのは文字情報だけではなく、視覚的な情報も重要だ」ということに着目していることです。
人間の記憶というのは素晴らしいもので、テキスト情報だけではなく、そのテキストが書かれていた位置や文字の形状などに紐づけて情報を整理しています。
私の体験談です。
Newton Message Padデバイスを使っていたのですが、ある日、一日のうちに2つ同じお客様の訪問予定が組み込まれていたのです。こりゃ、なんだ。多分、時間変更があったのを消し忘れていたのだろう。そう思って、早いほうの時間に訪問。二つ目はスルーしたのですが・・・・ 実は二つ目はお客様の家の前で業者と会う約束だった・・・という。
紙の手帳だったころなら絶対に起こさない失敗だったのですが、なぜかMessage Padに切り替えたとたんに,この手の失敗が続出。理由が分からず、往生しました。理由は、そういうことなのですね。文字の形とか、手帳の位置などの情報が、脳から記憶を引き出すのです。
そんなわけで、このAppは秀逸。
なんだか縮尺がおかしいなぁ、とおもうのは道理で、使い方としてはランドスケープを前提にしているのでしょう。
で、私がこれを使っていない理由は、「手帳は分散しちゃだめだ」ということによります。
一カ所で全部管理できないようなら意味がないのです。
だから、私はMacのiCalを中心に、Google Syncをブリッジにして会社のNotesのカレンダーを読み出して使ってます。ベースになるのはiCal、ということですね。
i手帳の有料版では、Googleのカレンダーをインポートできるようになっています。
ここで重要なのは「同期」ではなく、「インポート」であるということ。
同期にするのは難しいでしょうね。時間情報などをテキストや写真が保持しているわけではないでしょうから。
かなり多機能なAppになっていますから、「よーし、おれは、この手帳一本でいくぞ!」と決めたら、アリだと思います。