このサイトを検索エンジン経由で訪問される方の中で一番の関心事は、「Files」なんですね。実は。
[iPod Touch]マルチフォーマットビューアー Filesの使い方
[iPod touch] Filesの使い方 アドホック〜ファイル転送まで
[iPod touch] Files をWindowsで使う:WebDAV接続
なので、Filesと、AppleのMobileMe iDiskとの比較というのはやっておかないといけないなぁと思うわけです。
Filesは有料ですが、MobileMe iDiskは無料ですし、ここはFiles Liteと比較しておくのがフェアでしょうか。(でも、MobileMe サービスそのものは有料なんですよねぇ)
データコピーのしやすさ
Files関連でこのサイトに来られる方の多くは、とにかく「どうやって使ったらいいんだ」というところに悩まれているようです。Filesの場合、とにかくMacやPCに無線経由でアクセスをするという作業が必要なので、最初のハードルが高い。
なにしろ、要素としてはMac/PC、ネットワーク、無線LANとあるわけですからね。複雑です。ただ、一度接続環境を整えてしまえば、次からはかなり簡単にアクセスが可能です。
一方、iDiskのほうはどうでしょうか。MobileMeという概念が理解できればとても簡単です。Macユーザーならすんなりいけるでしょう。しかし、MobileMeに加入するプロセスはとても面倒臭い。その意味では「わざわざiDiskのために」加入するサービスではありません。
よって、判定は・・・「すでにMobileMeユーザならiDisk。そうじゃないならドロー」
持ち運びの融通
Files liteはコピーできるデータ量に制約があります。有料版のFilesでは無制限ですが、liteでは制約がある。200MBありますから、必要を感じることはあまりないかもしれません。
iDiskもコピーできるデータ量には制限がありますが、なにしろネットワークストレージ。20GBもあります。そこから必要なものだけを都度、iPod touchに呼び出せばよいわけで、かなり節操のない使い方ができます。Mac上の全書類と同期するようにしておけば、外出先で必要に応じて呼び出すだけ。
一方、Filesの場合、ファイルを吟味して入れることになるでしょうから、入れ忘れるとどうしようもありません。
そんなわけで、融通が利くという点ではiDiskの圧勝です。
外出先での加工
iDiskの強みは、ブラウザ経由でダウンロードできるということでしょう。なので、外出先でどうしても加工が必要になたら、どこかのPCを借りてインターネットからダウンロード→加工→アップロード→iPodで閲覧という荒技も可能です。
Filesでも同様のことは可能です。しかし、iPod touchやiPhoneをPCと同一のネットワークに参加させないといけないという制約上、お客様の会社のPCでは絶対無理、ネットカフェでも難しいでしょう。
この点では、iDisk圧勝です。
表示の早さ
ここまで随分と分の悪いFilesですが、表示の早さという点ではiDiskよりも素晴らしいですよ。
Filesでは待たされる感じがあまりありませんが、iDiskでは読み込みまでかなり待たされます。
10MBほどのPDFを表示するとその差は歴然。ぱっと表示されるFilesに比べるとかなり待つなぁという感じのiDisk。
PDFを拡大表示したときの反応もFilesのほうが素晴らしく速い。
対応ファイルフォーマット
対応するファイルフォーマットに関しては、基本的に同じと思ってよいのではないでしょうか。iPhoneで使えるフォーマットは確実に両方ともサポートしています。iWorkファイルのサポートも同じ。
むしろFilesのほうが優れている点もあります。実はiWorkファイルはフォルダをパックしたものなのですけれど、そのためか、iDiskの方では、ファイルサイズが表示されません。一方、Filesではちゃんとファイルサイズが表示されます。うっかりでかいファイルを踏んでしまうというリスクをFilesでは回避できるわけですね。
なお、Pagesでは脚注があふれてしまうなどの表示の不具合は、仲良くどちらでも起こります。
Filesの勝利!
結論
つまり、両方持つというのが私の提案です。しょっちゅう見るようなアイテム、確実に持ち運びたいデータはFilesに。それ以外の「見るかもしれない」ものは、片端からiDsikへ。これが最強でしょう!
さぁ、両方ゲット!!