あのジャストシステムが、ATOKをiPhoneに対応!ということで随分話題になりましたATOK Pad。
結構な注目を集めたのですが、本ブログでは紹介しませんでした。
私が試してないってのが一番大きいのですけれど、試さなかった一番の理由は、「日本語入力機能はインフラだから、無理矢理App上で実現するのはどうか」という思いがあったから、というのと、今のiOSに載っている日本語入力機能は、過不足なく使えているな、という気がするからなんです。
もちろん、そのあたりは好き嫌いがあるでしょうが。
で、ATOKの機能をお試し、という意味なのでしょうか、Twitterクライアントとして登場です。
Twitter クライアントとしての機能は必要十分。後発だけに「必要十分」な機能はしっかり備えています。
やはり、特徴的なのは、ATOK固有の機能でしょう。
「その他」の中には「設定」メニューがあり、この中でATOKの挙動も設定できます。
そして、特徴的な「リボルバー」を使うと、通常のフリックとはひと味違う機能を楽しめます。
通常のフリックは十字型ですので、中央も含めて5文字までしか対応できませんが、リボルバーでは8方向+1で9文字まで対応できるわけですね。長押しすると、上の絵のようになりますが、フリックするときもこれと同じ方向でなければなりません。
これは慣れたらいいのでしょう。でも、ほかのAppでは相変わらず十字フリックなわけで、残念ながら、この機能を使う気にはなれません。
顔文字の数は半端じゃありません。顔文字を多用される方にはとても嬉しいでしょうね。
ただ、人名辞書はちょっと弱いようです。
三国志の英雄名で試すと、iPod touch標準辞書では「諸葛亮孔明、夏侯惇、曹操孟徳、袁紹」などなど、全部出るのですが、ATOKでは出ない。夏侯淵は、どっちでも出ませんでした。かわいそうに。
加えて言えば、孔子の弟子達も同じ。孔子の名前である「孔丘」、子路、子貢、顔淵、子夏、なども標準辞書で出ますが、ATOKでは出ない。
ATOKにはこういう名前こそ出て欲しいのですけれどね。三国志の英雄は日本でも有名ですし、孔子の弟子達の名前はそれこそ古文の教科書で必ず出るわけで、教養として知っておいてもよいでしょうに。
悲しくなってきたぞ。アウグスティヌスはどうだ。標準辞書では「あうぐす」と入れると「アウグスティヌス」と「アウグストゥス」が候補に出ますね。ATOKは「アウグシチヌス」が候補でした。「オクタビアヌス」は、残念、標準辞書にしか出ない。
むむむ。人類史上最初に鉄を使ったあの国家。「ヒッタイト」はどうだ。
残念。標準辞書は「ひったい」で、出た。ATOK出ない。
もっとがんばれ、ATOK!
※残念なことに、ヒッタイト以前にも鉄があったんだってね。