みなさん。
Stanzaはもう楽しまれましたでしょうか。
Stanzaについて・・・詳しくはこちらのエントリーをごらんください。
今日はStanza用に、青空文庫を最適化してみましょう。
普通にHTMLを流し込むだけですと、意外にうまくいかないものなんですねぇ。
一見うまくいくのですが、それだとタイトルが適正でなかったり、著者情報が埋まらなかったりして、本をたくさん持ち始めると不便で仕方がないわけです。
では、手始めに与謝野晶子の現代語訳「源氏物語」をやってみます。
このファイルをデスクトップ版Stanzaから読み込んでみましょう。
方法はいくつかありますが、お勧めなのは、上記リンク先をファイルとして保存し、デスクトップ版Stanzaから読み込むのです。
さて、
ちゃんと読み込めていますが、問題がいくつかあります。
- 著者名が「不明」になっている=分類できません
- 源氏物語は巻番号が入っていないとソートに困る
- 無駄なページ区切りが多い
3つめの「無駄なページ区切り」には説明が必要でしょう。
iPod Touch/ iPhone用のStanzaは「カバーページ」「著作情報」「セクション」「チャプター」でページを区切ってしまうのですが、その過程で中身がないページができてしまうことがあるのです。
具体的には、このようになります。
このように、ファイルを開いてから本文にたどり着くまで4回もページを送らないといけなくなります。これは不便ですね。
目次を見ても、こんな感じ。
これらは、HTMLファイル中であるタグを見つけたときに改ページが必要と判定されるからで、それらを上手にコントロールしてやればよいということになります。
まずは、もとのHTMLファイルを見てみましょう。
HTMLファイルは適当なテキストエディタから開いてみてください。残念ながら、WordなどのHTML対応のソフトは勝手にタグを解釈してしまったりして使いにくいので、それようのエディタがよいでしょう。「メモ帳」とか。Macの場合は、TextWranglerというのをダウンロードしてみました。
<HTML><HEAD><TITLE>『源氏物語』…帚木</TITLE> ←ここ<META HTTP-EQUIV=”Content-Type”
CONTENT=”text/html;CHARSET=x-sjis”></HEAD><BODY BGCOLOR=”#FFFFFF”><H1>源氏物語</H1> ←ここ<H2>與謝野晶子訳</H2> ←ここ<BR><BR><H2><!R>帚木(ははきぎ)</H2><BR> ←ここ<P><BR>中川の<!R>皐月(さつき)の水に人似たりかたればむせび寄ればわなゝく<BR>晶子<BR><BR>
改ページが発生すると思われる箇所に赤で「←ここ」と入れてみました。
つまり<H1>や<H2>などの見出しタグで区切ってしまうことがわかります。また、<title>タグが文書のタイトルと解釈されていることも判りますね。
そこで、以下のように編集してみました。
<HTML><HEAD><META HTTP-EQUIV=”Content-Type”
CONTENT=”text/html;CHARSET=x-sjis”><meta name=”DC.Creator” content=”紫式部” /><meta name=”DC.Title” content=”『源氏物語』2 帚木”/></HEAD><BODY BGCOLOR=”#FFFFFF”><BR><BR><P><BR>中川の<!R>皐月(さつき)の水に人似たりかたればむせび寄ればわなゝく<BR>晶子<BR><BR>
metaタグを使って著者とタイトルを定義します。また、タイトルが正しくソートされるように工夫しましょう。
そして余計な<H>タグを全部排除します。
こうすると、このようなページ送りとなります。
カバーページは将来的に画像をカスタマイズして入れられるようになるみたいですが、現在は白紙で我慢。
ちゃんと除外されてますね。
今回はこのあたりで。
楽しんでみてください。
※metaタグが長すぎて上手に表示できないため、一部改行が入っています。実際には改行は不要です。
コメント
gateau chocolat
iPhoneのStanzaで、快適に読めるようになりました。
ありがとうございました!