2011年は中国の年になりそうですね。
最近の中国は、レアアース産出や生産能力を背景として随分と激しいことをやっておられますが、私は、これについては、興味深く見ております。
古来、歴史のターニングポイントでは、既存の勢力と振興の勢力の間で「常識」を巡る争いがあったのは間違いのないところで、おそらくは、アメリカ勃興のタイミングには、アメリカこそが非常識であると考える人は多かったであろうと思うからです。
もちろん、今の中国のやり方が世界を幸せにするかどうかという視点では論ずる必要はあるでしょうし、きっとそれは肯定的な答えではないでしょうが。に、しても、むやみにナショナリズムを発動することはならぬと、自らを戒めています。ナショナリズムや右傾化は、残念ながら、弱体化する元大国の特徴でもあるからです。かっこわるい。
中国文化は面白いですよ。なにしろ、お金持ちになることについてためらいがない。むしろ美徳である。
これはキリスト教文化圏や、日本の文化とは一線を画しているところでしょう。
勿論、史記などを読めば、私腹を肥やすことはNGなんだろうなとも思えるし、清貧の美学もあるんです(例:趙盾)が、やっぱりお金持ちの方がいい(笑)。
それを明確に表すのが「恭喜發財 萬事如意」という新年の挨拶でしょう。
「お金持ちになりますように。物事がすべて思い通りになりますように」
このAppは、それをわざわざぽたち上に表示するというもの。
発音もちゃんとあるんですが、ピンインにあわせて、広東語もあります。たぶん。私は中国語には詳しくないので、憶測です。
でね、みなさん。
私は、これから中国の時代になるとは、実は思っていないのです。
彼らはそんなに不自由じゃないのではないかな。あの人口、そして出身地方で支え合うコミュニティ。世界中に散っていけるのです。そして、そこで活躍する。だから、中国人の時代は来るかもしれませんが、国の時代はもう少し先になるような気がします。
また、日本の時代だって、まだ芽はあるんです。
日本はあと10年くらいは「あこがれの国」たり得る貯金を持っているはず。
その間に、なんとか、日本ここにあり、というものを打ち立てようではないですか。
だから、新年にあたって、皆さんにこれを。
全てが思い通りに。
日本にも「言霊」という文化があります。景気が悪いとか、言っちゃだめなんです。「言祝ぐ」とも言いますが、言葉で祝福し、よい方向に持っていかねば。
私たちは、何でもできる。環境は世界一恵まれている。ただ、ないのは、「よい言葉」だけなのかも。
みなさまにも、ステキな一年でありますように。全てがうまくいきますように。努力が実りますように。
今年も、力一杯、駆け抜けるぞ!