[iPod Touch]英和・和英辞典

※このエントリーは2010年12月30日に更新記事が書かれています。そちら>>をご参照ください。

 

 

iPhone、iPod Touchに入れたいものの一つに挙げられるのが、やはり英和辞典ではないでしょうか。

大御所が出そろっているようですので、ちょこっと比較してみることにしましょう。

 

これからたくさんの辞書をご紹介しますが、最初に申し上げたいことがあります。
辞書って人によって「よい」の判断が大きく異なると思うのですね。語学勉強の目的や方法が異なるから、むしろ当然のことだとおもうのです。

また、辞書の善し悪しは掲載語数の多さではありません。中学生に大学数学の英単語が無意味なように、また医療用語辞書が一般人には無意味なように、あるいは経理担当者には経理用辞書数千語で結構いけちゃったりするように、辞書は使う場所で必要なものがかわってきます。

ですから。
辞書選びは、人の意見を参考に自分の考えで。

ここに挙げた辞書は、多くがリアルな「本」を電子化したものです。辞書作者の思考方法はかなりの割合で再現されているはずですので、高価なものでもありますし、是非とも書店で辞書を手にして比較してください。Appを購入するのはそのあとでもいいはずです。

辞書はスポーツ用品と同じで、自分のレベルや目的に合わせ、身の丈に合ったものでないとだめですよね。自分に不釣り合いな辞書を手にすると、不便なだけではなく、実務や学習に大きくマイナスになりますから、それこそパートナーを探すような気持ちでいきましょう。

 

 

それでは、ご紹介に先だって、比較表を・・・・。

 

辞書名 価格 サイズ 収録語数 発音
語語ナビ ¥350
(¥600)
18.7MB 15万語 ×
ウィズダム英和・和英 ¥2,800 111MB 英和9万項目
和英8万8千項目
ジーニアス和英・英和 ¥4,800 229MB 英和9万6千語
和英8万2千語
研究社新英和・和英中辞典 ¥3,600 154MB 英和10万語
和英18万7千語
ロングマン英和(和英逆引) ¥2,400 327MB 見出語10万2千
i英辞郎 ¥1,000 171MB 英和167万
和英197万
×
Oxford Beginner’s J=E & E=J ¥1,700 7.4MB 10万語
小学館ポケットプログレッシブ ¥900 21.3MB 英和8万5千語
和英10万語
×

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなに英語を引くわけじゃなし、ちょっと手軽に引きたいだけなのよ、という方にはこれがお勧めですね。収録 15万語と、そこそこですが、素っ気なく意味が書いてあるだけ。でも、600円(期間限定350円)というお手軽価格。

さすがに、これでは仕事はできませんけど、「これ、なんだっけ」という使い方にはちょうどいい。350円の期間内にお買い上げをお勧めしますよ。

 

 

 

 

 

英和辞典9万項目、和英辞典8万8千項目、さらに発音付きという充実の内容をひっさげて、かなり早い時期に投入された辞書。お世話になった方も多いはず。図版も入っていること、レイアウトも見やすく作り込まれていること、横に倒すとちゃんとワイド画面になることなど、いい感じなんですが、初期にはインストールの不具合が多数報告されました。

バージョンアップでこの不具合にも対応されたようですが、ほんとに大丈夫だろうね??

思わず欲しくなる画面イメージはこちらからどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

他の辞書と比較すると随分高めに感じられる「ジーニアス」。英和9万6千語、和英8万2千語に、5万語の音声を加えた辞書。実体サイズは600MBを超えるのだそうです。色遣いが鮮やかで見やすいというのが大きなポイントですね。

 

 

同じロゴヴィスタ社から出た、「研究社新英和」。こちらは英和10万語に和英18万7千語。発音は1万5千語らしいですね。お値段は少し安め。

ぱっと見た感じは、シンプルな画面に見やすい色遣いというところでしょうか。ジーニアスにくらべると派手派手しさはありませんが、実用的な感じがします。

 

 

 

 

 

この辞書は、英英辞典といえばこれ、というロングマンのもの。気をつけないといけませんが、この辞書、あくまでも「英和」であって「和英」は逆引きのおまけ機能です。

見出し語成句10万2千語、例文83,000、コロケーション63,000。そして豊富な図版が入っているというのが売り。英語では「wild card検索」もできるのですねぇ。

メモ付きのブックマークができるなどの機能もありますね。

この、エヌフォーという会社ですが、AppleのNewtonデバイス向けに日本語機能を提供したりしていたところです。まだがんばっておられたのですね!(あ、失礼な言い方だったか)

 

 

 

 

そして、i英辞郎。

お値段は安め。でも、収録語数はなかなかのものですよ。英和167万、和英197万、例文12万・・・。本当でしょうか。他の辞書と比較して一桁多いのですが。発音機能こそないものの、絞り込みサーチ、一括サーチなど、WEBでお世話になっているあの機能が使えます。

また、例文は、一文だけではなく前後のつながりも表示するので、かなり便利。

音声データこそ搭載されていないものの、「いや、発音記号だけで十分じゃん?」という方には、これはすごくお勧めです。

個人的には、この辞書が最強でしょうか。

 

 

おまけ。

 

辞書の大御所、Oxfordの、初心者向け辞書。
10万語で発音つきですが、どちらかというと、日本語初学者のための辞書でしょうかね。

 

 

 

さて、みなさま。パートナーとなりそうな辞書は見つけられましたか?
このエントリーがちょっとしたお役にたてたのだとしたら、幸いです。

 

 

2009年5月5日追記:

小学館ポケットプログレッシブ英和・和英もあります。

ポケットプログレッシブ

 

基本的には見出し語に対して意味を示すだけの簡単なもの。元々の辞書が「ポケット版」を強く意識したコンパクトなものですから、内容を削ったりしたわけではなさそうです。

小学館のサイトの説明によれば

 

  • 米英の新聞・雑誌・小説・電子メディアを確実に読みこなせるよう、ポケット判では最多規模の約8万5千項目を収録しています。
  • 特に、ビジネスでの使用にも堪えるよう、IT・コンピュータ関連用語、政治・経済・金融関連用語など、最新の時事英語を強化しています。
  • AED(自動体外式除細動器)、cosplay(コスプレ)、LOHAS(ロハス)、subprime(サブプライム)といった話題の語・新語が、新たに収録されています。
  • 従来のポケット判辞書では不足しがちだった連語や成句、日常用いられる口語・俗語・会話表現なども強化をはかりました。
  • 複合語の追込を廃して引きづらさを解消した、見やすい見出し語配列、見やすい紙面を実現しました。

 

と、いうことです。

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