本サイトの方針について

この度の震災で被害にあわれた皆様、特にお怪我をされた方、ご家族を失われた方、家、家財をはじめとする財産に損害を被られた方に、衷心よりお見舞い申し上げます。

刻々、被害の深刻さが伝わってくるに連れ、気はふさぐばかりです。

 

平成7年の阪神淡路大震災において間近にあり、震災直後から被災地を回り、その再建過程を目にしてきた経験から、あのようなひどい災害を再び目にすることはないと思っておりましたが、それを上回りかねない勢いの本震災を前にし、震えんばかりの恐怖を味わっています。

 

震災の時、被災地で流れるテレビ番組は、一ヶ月間にわたって報道番組のみでありました。後日、それは関西地区だけであったこと、関東では早々と通常番組に移行していった事実を聞き、当事者でない身にはそんなものなのかと、思った記憶があります。

一向に進まない渋滞の列の中、FMラジオから流れる、明るいパーソナリティの声、音楽、そして電気・ガスの復旧状況、街で無料で振る舞われた弁当、震災数日後には営業を開始していた南京町の中華料理店など、多くの人たちが、他の人を元気にしようと頑張っていた様子を思い出します。

 

震災には様々な思いがあります。今でも思い出すのは、崩れた崖、むき出しになったコンクリートパイル(基礎補強をしても倒壊したんだというむなしさ)、斜めに壁が崩れた家(まだ人が住んでいる)、二階が道路に落ちている様。ワンフロアが丸ごと圧壊した神戸市役所、ドキツイ色の都市計画図プリントアウト。

あの光景が、いや、場合に寄ってはあれよりも悲惨な光景が、今度の被災地でも・・・と思うと、浮かれた気分でiPad 2を待つなど、してはいけないような気持ちになります。

 

 

数時間悩みました。ですが、だからといって、私には現地にかけつけてボランティアをするだけの余力も気概も不足しています。今回は、建築現場に立ち会って再生現場でささやかなお手伝いをすることも難しい。

だから、やっぱり、普段通りにブログを続けていこうと思います。私には、好きなことを通じて、ささやかな情報提供で、どなたかの役に立てたら、ということだけしかできないからです。それすらやめてしまったら、ただの役に立たない人。

 

だから、書きながら、私は、被災地の皆様への祈りを込めることにします。

祈りだけでなく、行動できるものを見つけたら、行動に移します。

 

テレビが普段通りの体制へ移行しても、それは直ちに被災地の皆様への気持ちが薄れたということではないのでしょう。それぞれができることを探しながら、日常生活を送る。見つけたら、行動に移す。

被災地の皆様、私たちは、ずっと皆様を気にかけています。世界中で、祈りが捧げられています。共に乗り越えていきましょう。

 

コメント

    匿名

    (2011-03-13 - 10:06)

    世の中には震災で亡くなった方を笑うような方もいますね。
    そういうのはすごく腹立ちます。
    ですが、ここの管理人みたいに自分には何ができるか考えてる方もやっぱりいらっしゃるんですね。

    これからもサイト更新がんばってください。
    応援してます!

      管理人:人柱太郎

      (2011-03-13 - 10:37)

      ありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです。
       
      「死の恐怖」や「全てを失う恐怖」は想像の域を超えているので、イマジネーションが働きにくいんだと思います。だから、軽く考えてしまう人も、やむを得ないのかもしれませんね。あまりにも非現実的な災害だから・・・
      有用な情報をお届けできるよう、サイトの更新、頑張って参ります!

    ごま

    (2011-03-13 - 12:50)

    震災での信じられない被害に胸が痛みます。
    神戸の時もそうでしたが、今回の被災地もきっと再生・復興していくことでしょう。
    今回亡くなられた方々のご冥福をお祈りしつつ、ともに未来を切り開いていかなくてはと強く思います。

      管理人:人柱太郎

      (2011-03-13 - 13:32)

      ごまさん
      本当にそうですね。胸が痛みます。現地の皆様も、復興のことまではまだまだ考えられないかもしれませんが、被災地の方々は勿論、我々もできる限りの努力を積み重ね、力を集め、共に未来を切り開いていきましょう。

    あき

    (2011-03-14 - 17:12)

    しばらくの間、災害時に役立つアプリの紹介も交えるのはいかがでしょうか?
    例えば、家庭の医学なんかは無料になってると聞きました。

      管理人:人柱太郎

      (2011-03-14 - 22:25)

      あきさん

      コメントありがとうございます。
      それはよい考えですね!!
      ご提案をきっかけに、いろいろ考えて、別の着想も得ました!!
      暫くしたら、発表します!!
       
       

    Pumpkinface

    (2011-03-15 - 22:15)

    人柱太郎さんのスタンス、同感します。私も海外にいてそこで今できることは、普通に生活して、稼いで赤十字の津波基金などに寄付する事くらいしかありません。つい、夜更けまでニュースを追って疲れたり、感情的になったりしますが、ここで私が体調崩したって、実際に被災した方やこれからの復興になんの寄与もしないわけですし。

      管理人:人柱太郎

      (2011-03-17 - 00:54)

      Pumpkinfaceさん

      海外にいると本当に情報が入ってこないようですね。イタリアのオペラ団が帰国命令を受けて、コンサートが中止になった、とか、大使館丸ごと閉鎖とか。
      本当に、ニュースを見るだけでも心にストレスです。
       
      できることから、粛々と。
      決して他人事にせず。
      やっていきたいものです

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