おそらく、iPadを買われた方の多くは、iWork Appを速攻で手に入れられたでしょう。
しかし、これらのApp、ほんとうに必要でしょうか。
今日は、その検証をしてみたいと思います。
この3つのAppですが、結論からいいますと、初日に速攻で手に入れたものの、実用で使ったのはほとんどゼロ。
基本的に、他人に「どうだ、かっこいいだろう」とか「仕事にも使えるんだぜ」というアピールで終わります。
アピール代として3600円が妥当かどうかということですが、まぁ、妥当(え)。
一つには、私が社内から外に出るということがあまりないので、iPadでOfficeアプリを使うという必要に迫られないということもあるでしょう。
しかしながら、それ以上に、データ転送が煩わしいというのもあるんですね。
iPadのiWorksにデータを転送するすべはいくつかあります。
- iTunesを用いて、ファイルをiPadにコピーする
- iWork.comで共有
- メールに添付して送る
- Files HDにファイルを入れておいて、そこからiWork Appで開く
- えっと、ほかになかったっけ?
この中で(2)については、iWork文書に限定されますし、あくまでも、書類のコピーをネット上に置くというだけのことですから、使えない。
会社でやろうと思うと、現実的なのは(3)のメールで送る、だけになります。
これはまとまった数量のファイルだと大変ですし、なによりも、一旦、外部ネットワークにデータをゆだねないといけないため、心理的にも、また現実のセキュリティ面でも問題がある。
よって、仕事で使うファイルは、やっぱりiPadにはコピーしない、という状態になっています。
さらに、メールに添付されてきたOfficeドキュメントは、実は、メールクライアントで必要十分なレベルで表示することができます。
見るだけなら、別に、iWorkは必要ない。
表示させると、それなりにちゃんと閲覧可能です。
確かに、メールクライアントでは、編集はできません。そこにAppの意味があるわけですが。
こんな問題が生じます。
フォントが存在しないだけなら、よいのですが、脚注などのMac版のPagesでサポートされている機能も、iPadでは表示されずに削り取られます。
Pagesだけではなく、Keynoteでも、Numbersでも、この現象は発生します。iPad版は、Mac版よりもかなり機能的に劣るだけではなく、Mac版で作り込んだ文書をダウングレードしてしまう問題があるということです。
こうなると、Macで作った文書を出先で修正というのが、実は夢物語であることに気づくでしょう。
従って、iPadアプリは、むしろ、スタンドアロンで使用すべきではないかという事実が浮き彫りになってきます。
iPadを買って数日後、私は楽しい体験をしました。
実は、不動産屋の営業マンと会い、営業をかけられてみたのです。むかし取った杵柄といいますか、まぁ、同じ業界にいたので、時々はこういう刺激を受けるようにしてるのですね、わたし。
しかし、あの業界は10年経っても変わりません。営業さんが取り出したアイテムはこれ。
おいおいおい・・・・・。まだ、それつかってんのかよ。おまえら。それ、15年前のアイテムじゃん。
営業トークを聞きながら、私はiPadを取り出します。
あのね。君の言っている理屈は合わないのよ。
同じ支払額を年利3%で30年積み立てたらこんな金額になるのよ。君の理屈だと、30年経ったところでようやく、借金がチャラになる。その間は空家リスクや入居者リスク、災害発生リスクを背負う。このプランは何のメリットもないんじゃないかな?銀行と君たちが儲かるだけ。違うかね?
説得力が全然ちがいます。
「そんなの、出さないでください・・・・。」とにらまれました。
と、いうわけで、保険外交のみなさん、iPad、買いですよ!!!
22,000円もだして、しょぼい電卓を買うより、5万円でiPad!!!
あくまでも、スタンドアロンとして、使い込むなら、iWorksは実に魅力的でパワフルなアイテムです。
もちろん、そのためには、日々、作り込んでおかないといけませんけれど!