iPadが日本にやってきてから、出版業界界隈でも、iPad脅威論や、iPadは本に置き換わらないという議論がでていますね。
それなりの危機感があるのはよいことじゃないでしょうかね。
本の優位性や、電子書籍の優位性はそれこそ、わざわざ列記するまでもないほど明かでしょう。
一言で言えば「かさばる」「重い」「実物感」
私の意見をいえば、「iPadでは置き換わらない」が、「電子書籍が主流になる流れは長期スパンでは変わらない」というところでしょう。
残念ながら、iPadは電子書籍としては不十分。もう少し、軽くないといけないし、解像度も必要です。
ですが、何か特徴的な出来事がきっかけになって、電子書籍は爆発的に普及するのではないかと思っています。
考えてみれば、レコードがCDに置き換わるのにも結構な時間がかかりましたが、iPodというデバイスの登場で、CD→MP3→iPodという流れが加速したわけです。MP3は音質が悪い、CDには置き換わらないといわれてましたが、気づいたらCDは駆逐されそうな勢いです。
それでも10年かかりましたからね。さらには、iTunesストアの登場も必要でしたし。
Bookでも10年以上の時間が必要かもしれません。
そして、それには、「音楽にとってのiPod」以上の画期的なデバイスが必要なのではないかと思うんですね。
iPadは、まだ、「それ」ではない。求められているものに、ちょっと足りない。
ただ、iPadのすごいところは、通常なら専用端末が必要なものを、簡単に配布できてしまうところにあります。
手始めに、こんなAppのような、更新頻度の高いリファレンスは、この数年内に、確実に電子化していくと思いますよ。
電子辞書も、ね。
iPadが進化したデバイスが、出版界を変えるのか、それとも別のデバイスか。わくわくしますねぇ。
Bookアプリが山のように出ているのをみると、基本的にBookは欲されていると思うんで、すごい「何か」が出たら、切り替わると思うんだなぁ。
うん。