個人的に日経さんの商法にはあまり乗っかりたくないでスルーしてましたが、やっぱり見ておかないわけにはいかないな、と。
日経BPというソフト名称ではなく、日経BPストアにしているところに、すがすがしさを感じます。
これ、ストアにしておかないと、レビューが炎上しますからな(笑)。
日経さんは自社の情報を商品として販売することについて、かなり戦略的に考えておられるように思います。とにかく、情報はデータベースになると最強であるということ、データベースにならみんな高い金をほいほい出すということをよく理解されていると感じます。
日経テレコン21なんてね、あり得ないですから。価格設定。
でも、企業はお金を払います。データベースというのはそういうものなのですね。
ちなみに、あのデータベースのうち、日経さん以外の提携のものを利用するのは要注意ですよ。
例えば、某企業信用調査会社さんの話では、あのデータベースリアルタイムでシンクしてないのだそうで、完全に分離してて、半年だか1年だかに一回入れ替える仕掛けなんだそうです。でも、お値段同じ、と。
まぁ、それはいいです。
日経BPストアのほうのレビューを。
とにかく、情報満載という感じのレイアウトですね。雑誌、ムック、そしてニュースが配置されています。
ニュースのほうが若干、作りが雑かな・・・・
ただ、日経BPのサイトは割とゴチャゴチャした印象があるので、それと比べるとかなり読みやすいです。
肝心の雑誌の方ですが、これは誌面そのまま。立ち読みもできます。
それでいいと思うんです。日経をどうしても購読したい人は、軽い本なのだし、それこそ定期購読をしたほうがいいんです。iPadで持ち歩く必要はないですよね。
このAppのよいところは、「おい、日経ビジネスの最新号見たか?」と言われたときに、「はいはい、ちょっと待ってね」と言えることだと思うんです。必要な号だけを買えばいい。定期購読するほどの思いはないけれど、話題にはなりやすいので、それは押さえておきたい、そういう場合にいいと思います。
あるいは、目次だけを見て、買う価値があると思うときだけ買う。
バックナンバー(ただし2010年9月26日以降のものだけ)も買えます。これは大きい。
そうなると、日経さんには両刃と言えますね。購入層を厚くすることも予想できるし、惰性で買っていた層を失うリスクもある。
それを防ぐために、日経さんは、デジタル版の公開日を遅らせるなどの工夫をしています。
なんにせよ、なかなか興味深いところです。