あいぱが手に入るのは、まだ2ヶ月も先。
それでも話題騒然というのが、Appleのすごいところです。あいぱは、間違いなく売れるでしょう。
ひとつだけ気がかりなことがあります。それは、どうやらSIMロックフリーで、キャリアの手を離れるらしいこと。iPhoneが「独占」という餌をもとに、キャリアから大幅な譲歩を引き出したことを考えると、大きな転換です。
Appleが携帯電話機ベンダーとしての地位を確固としたものにしたという証明でもあるでしょう。明らかに巨大なデータが流れることになる上に、通話料金の売上もゼロ、付加価値サービスからの売上も見込めない、キャリアにとってはうま味が少ないデバイスを出せるというのはすごいことではないですか。
一方で、現在手に入っている情報だけをとらえると、例えば、ソフトバンクがやっているような、大々的なCMは期待できるのか、と、疑問を感じないではありません。ソフトバンクのiPhone偏重のCM攻勢は、iPhone人気を支える一助となったはずですからね。
さて、iPadです。
あの大きなデバイスですから、やはり最初は電子Bookとして、注目されるのは当然でしょう。しかし、日本では、今までいくつもの電子Bookデバイスが失敗してきています。
リブリエ:http://www.sony.jp/products/Consumer/LIBRIE/index.html
Σブック
ワーズギア
ブンコビューワー:http://books.spacetown.ne.jp/sst/menu/xmdf/viewer.html
私も、マニュアルのたぐいは電子的に読みたいと思ってきたので、電子ブックリーダーをかなり調べました。その結果、ほとんどのものはダメだなという見解に達したわけです。
上記のデバイスでは、PDFを読み込むことができないか、できるにしても結構な加工手間がかかる。それが面倒だったのです。
そして、それぞれが書籍ダウンロードサイトを持っていましたが、「えー」と思うようなしょぼい内容。
これでは客がつきません。
最終的に買ったのはこれですが・・・・
SEIKO ネットワーク電子辞書 DB-J990
こいつの強みは、mobipocketデバイスであることで、mobipocketの豊富なコンテンツを買うことができるということ。でも、電子辞書ですからね。あくまでも。やっぱり、これで本を読むというのは無理でした。
今のところ、ぽたちが最強という、なんとも悲しい状況であります。
あいぱのiBookストアが日本でも成功してほしいですが、どうなるでしょうか。大手出版社や著者がどれくらい前向きになるかということに尽きるんでしょうけど。
あ。
そうか。
電子書籍は新しい分野なので、おそらくは独占禁止法が認める再販価格維持の対象にならないのではないかな。
そうなると、値引販売などもできるようになるわけだし、価格の決定権が出版社から奪われる。
ふむふむ。
一気に日本の出版業界大革命に入るかもしれないわけですね。
幻冬舎さんあたり、やってくれませんかねぇ。Appleとの提携。
むふふふふー。