買いました。
今年は厳しい夏になるわけです。節電に心がける企業が多いでしょうから、冷房は控えめになりますし、公共の施設や交通機関も弱冷房になることは必至。暑がりの皆様には辛い夏のはずです。
と、いうわけで、数年前から狙っていたこの服を買いました。
空調服!!!
要するに、背中についたファンから空気を取り入れ、服の中を通すことで汗を気化させて冷やそうというものでありますな。
しかし、ちょっと高い。15,000円とかありえないから。それで今まで躊躇していたんですが、1万円を切るものがあったので、ぽち!!!
じゃーん。届きましたよ。
服とファン、電池ボックスは別になっております。
ちょっとチープで不安になる、電池ボックスに、エネループを入れます。専用の充電セットもありますが、エネループでいいんじゃないですかね。
しかし、このチープさは不安。電池が入ったまま落とせば、確実に壊れそうです。電池入れ替えのために、毎日取り出さないといけない関係上、これはこわい。
このような感じで、ファンがつくんです。後ろから見ると、ものすごく空が飛べそうな感じらしい。
電池ボックスは、ウェアの腰の部分に袋があって、そこに仕舞えます。
位置的には、脇腹の前の方に来るので、そんなに邪魔ではありません。
というわけですが、これはちょっと、すごい。
なんというか、筋肉隆々のマッチョマンに変身します。なにしろ、50m以上離れたところにいる人からも「何か変」というのが分かるようで、しきりにこちらを伺っています。
で、会社の女性達が寄ってきて、「人柱さん、どうしたんですか?」「人柱さんが大きくなった!」「人柱さん、上半身だけ大きい!」
そして、ぽんぽんと、胸をさわって、「すごーい」「涼しいですか〜?」とモテモテです。
気分は
肝心の効果についてお話しておきましょうね。
弱冷房環境では最強
28度設定のお部屋にいると、みんな、「あちぃ、あちぃ」と団扇を使い始めますよね。
このスーツなら、「冷えすぎ!!」ぐらいの感じで快適です。特に、腕の部分は、かなり冷える。感覚的には、2度くらい設定温度を下げた感じになります。
一番嬉しいのは、やはりスイッチを切ったりすることで、温度管理を自分でやれることでしょうか。
冷房のない廊下でもいける
冷房がかかっていない廊下は、やめてよ!というくらいに暑いでしょ。
そんな場所でも、このスーツはなかなか頑張ります。これなら20分くらい立たされていても平気かなって。
冷房のある部屋から、ない部屋へ移動した瞬間、空調服の中の温度も変化しますが、耐えられないほどの変化があるわけではないのが嬉しい。
会議室でプロジェクタ設定をしてみた
冷房のない会議室で、会議準備をしてみました。しかもプロジェクタの設定です。普通なら無理。
ですが、いけました。15分くらいかけて、微調整したけど、OKです。
顔も平気。動くたびに、首筋から風が漏れるので、顔もそよ風が常時あたるのです。涼しい。
が。
頭は涼しくないので、頭からは汗が噴き出します。
荷物を運ぶのには適さない
冷房のないところで、重い荷物を運んでみました。こ、これは無理。
汗が流れるほど出てしまうと、むしろ、ブルゾンが重荷になり、暑苦しくなるんですね。
肩の辺りで汗が貼りついて、空気の流れが滞り、蒸し風呂状態に!
雨上がりは脱ごう
気化熱を利用する以上、湿度が100%とかのときには使えません。
試すまでもないので、試していませんが、湿度の高いときは全然だめなはずです。
直射日光には弱い
直射日光の熱は即座にブルゾンの中に入り込みます。うわー温室効果だ!!!
だめだ! 気化が間に合わねー!!
という状態になるので、脱ぎましょう。
腎臓に悪そう
普通に冷房が効いている部屋で着用すると、おっそろしく冷えます。
弱冷房のときに使っても、ファンがある腎臓ちかくが痛いほど冷えます。体に悪いんじゃないかと思うほど。
特性を理解して買うなら、お奨めです
冷えるのは事実ですが、場合によってはむしろ「暑い」こともあります。しかし、特性を理解して使うと寒いくらいに冷える。特に、弱冷房環境でのデスクワークには最強ですから、今年の節電環境では、これはお奨め。
ですが、周囲のみんなは、買いたくないようです。だって、「変!!!!」なんだもん。その辺を突き抜けてしまえば、ほんと、おすすめです。